やわらかな衝動から動く〜2020年代のリーダーシップのあり方のトレンドを予測してみた

これは、何が起きてるんだ?

2021年3月のこと。

Facebookを眺めていたら、いつもとは少し趣の異なる発信をしている人が何人か目に留まったのです。

違和感を感じた理由は、トピックとしては大筋として同じだったから。

その内容というのは、2020年代のリーダーシップのトレンドについての予測。

春分の日を間近に控えたタイミングにそれが集中したことも、僕にとっては意味深く感じさせてくれた。

正に未来を語るに相応しいタイミング。

興味深いことに、語り口はそれぞれではあったけれども、感じさせるフレーバーは似たものがあった。少なくとも、「2010年代のそれとは違った流れになるだろう」という点では完全に一致していた。

ここでは、そこでインスパイアしてもらって広がったものを扱ってみたい。

キーワードは「やわらかな衝動」から事を動かしていくということだ。

目次

内なるリーダーシップ

本題に入る前に、本稿で扱う「リーダーシップ」という言葉の定義を簡単に説明しておきたいと思います。

「内なるリーダーシップ」と表現し直せるものです。

リーダーシップと言って、割とイメージされやすいのが、チームや組織をグイグイと引っ張るというイメージに引っ張られることでしょう。

実際は、一番後ろから見守るというそれもあるし、俗に「二番目に踊るバカ」と言われるような存在になることだって、役割的にはリーダーシップだと言うことができる。

参考:2番目に踊るバカの重要性とn番目との「間」という関係性が、グループや社会で大事になる!

そういった目に見える形ではなく、もっと内面的なものです。

肩書きなどからリーダーシップを取ってはいるが、内面的には嫌々だったり納得感が無かったりして、外側と内側で不一致を起こしていたら、それは、本稿で扱うリーダーシップは発揮されていないということになります。

2010年代のリーダーシップ

ちなみに2010年代の、それについても、少し触れておきましょう。

この年代は、心理学的な視点、アプローチが、これまでになく接近した時代だったと感じています。

それまでであれば、ややもすれば精神的に病的な状態にある方が治療の一環として行っていたようなアプローチ。それを、社会的には「健康」な人々が取り組んだこと。

敢えて自分の弱さを曝け出すとか、心理学の用語で「シャドー」と呼ばれるものに向き合ったり。マインドフルネスの流行も、そういう流れの一環だったように見える。

やわらかな衝動から動く

さて、やわらかな衝動の「やわらか」というのは、何を指しているのでしょうか。少し紐解いていきましょう。

なんとなく、こうしたい、こうしてみよう。

ロジカルに説明はできないけど、こうするのが良いとか面白そうと感じる。

正しいのは分かっているけど、そうするのは違う、やりたくない。

「なんとなく」という言葉で表現でき、「衝動」と呼ぶには、やや曖昧さや心許ない感じ、頼りなさがある。

そういうところから動き始めてみる。どこでもいいから、適当に杭を打ってみるというような感覚かも知れない。

そんな衝動を抱いていることに気づく力、そして、そこから動き始めるという勇気。そういったものが、これからのリーダーシップに求められるのではないだろうかということ。

杭を打つことで、そこに何かしらの相対性が生まれてくる。そうすることで自ずと次の一歩が見えてくる。

そうして、杭を1本打っては、また「なんとなくここ」というところに杭をまた1本打つ。

その積み重ねで、気がついてみると、一つの大きな絵が出来上がっていた、という流れで事が起こされていく流れです。

真っ新な更地を歩かされる感覚を持つ世代

少し話が逸れるのですが、お付き合いください。

僕は1980年代前半生まれの人たちと妙に馬が合うことが多いんです。どういう訳か。

そんな彼らとの付き合いの中で、その世代の悩みに、ある種の共通点があることに気づきました。

「真っ新な更地を歩かされている心許なさがある。」

例えとして妥当かどうか分からないが、津波で全てが流された後の更地に立ち尽くしているような感覚が伝わってくる。

例えば仕事の現場であれば、普通であれば少し上の世代から受け継がれるであろう仕事の進め方やノウハウといったものが、自分たちに受け継がれてこないという声。

卑近な話になるけども、僕自身が20代の頃に似たような状況を味わい、とても苦しんだことがあります。だから、彼らと気が合うのかもしれません。

この悩みに繋がるのは、同時に、彼らの世代が社会の中心的な役割を担い始めているということも表しているのでしょう。

ありがちな葛藤

話を戻しますね。

更地だからと言っても、それでも杭を打たねば始まらない。

そんな時に、やわらかな衝動で決めてしまうことは、まさにピッタリだと感じる。同時に一方で、こうすることのありがちな葛藤も、ある程度前もって見えてくる。

「こんなことやって、どうなるの?」

「これに本当に価値はあるのだろうか?」

何をどうするのにも葛藤は伴うもの。ただ、その内容によって葛藤の種類はある程度決まってくる。予測しておけば、それなりに対処のしようもあるというもの。

そして、その葛藤を、動きを止める理由にしないように気を配りたいところ。

やわらかな衝動から動くメリット

一方でメリットも当然ある。

始めやすいこと

プレゼンや企画書作りにエネルギーを注ぐ必要性が低いというイメージ。

事前のプレゼンや企画書作り、或いは根回しで、時間とエネルギーを消耗してしまう。そして、いざ状況が整った頃には、もうエネルギーが残っていなかったり、意義を失っていたりということがある。そういうリスクが少ない。

やめることも比較的簡単だということ

事前の準備が小さかった分、やめるという決断もし易いし、やめたときのダメージも小さくて済む。

思いがけない結末に出会える感動があること。

そういうことが起きた時の感動は、事前に望んだものを手に入れることでは味わえない感動がある。

僕は、これこそセレンディピティだと思うのである。

まとめ

というわけで、2020年代の(内なる)リーダーシップについて、僕なりに予測をしてみた。

1980年代生まれの人たちが直面している課題に途中で触れました。

これは、2020年の大変換を経て、名実共に、そういう世の中になったと言えると思います。

でも、このとこを乗り越えられると僕は感じてもいます。人は想像するよりもずっとしたたかで強い生命力を持っているから。

更地に立たされているからこそできる可能性に目を向けていきたいですね。

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