能力を高める。潜在能力を発揮させる。
こういった願望は多くの方がお持ちではないでしょうか。現代は、社会システム的に能力主義ですし、個人の責任が大切にされる価値観でもありますから。
具体的には資格試験を受けたり、最近は、社会人になってから大学院などに通うケースも少しずつ増えてきているようです。
能力を高めたりする上で、こういった学びをする取り組みよりも、ある意味で重要なものがあります。それは、能力という枝葉を茂らせるためには、しっかりとした根がないとね、というようなものです。
もし、能力を高めることが思うように進まない感覚などをお持ちの場合。今回ご紹介する内容を考慮してみることをお勧めします。
能力を高めることに専心するよりも
能力を高めたりするために必要なこと。それは、心の不安定さを立て直すことです。
心が不安定である、傷ついている、濁りがある、無力感や無価値感を覚えている。
こういったものが色濃く出ている状態だと、能力も発揮されにくくなります。学びも進みにくくなります。だから、まずはそれらをケアしたり手放したりすることです。
時として、何故か繰り返される不本意な状況に、この不安定さが影響を及していることもあります。このあたりのパラドックス感も、観察していると実に興味深いのですが。
さて、不安定さが立て直されて心充実してくると、感謝、喜び、確信、居場所にいる感覚といった心の状態のほうが優勢になってきます。
こういった心の状態が土台となってくれます。その時に、学びなどの取り組みが順調に進み始めます。
現実的には、心の不安定さを立て直すことと、能力を高めることは両輪で進めていくことになるのではないでしょうか。とは言え、両者のバランスを、ご自身の状態や状況に合わせて配慮していくことです。
コーチングを通じて立て直されてきた
僕は、物心ついた頃から既に心の不安定さを感じていました。
自分は社会不適合なほど弱い人間であり、「どうやったら、この社会で生き延びることができるか」、「どうにかして自分の居場所を見つけよう」と常々考えていました。もちろん思考として、そのうように考えていたわけではありません。でも、今にして振り返って当時の感覚を言語化してみると、そのような内容になります。
それが転機を迎えます。それがコーチングを知り、自らもクライアントとしての体験を積み重ねたことです。同時に自分もコーチとして活動するために、自分をととのえることに取り組みました。ととのっていなければ、コーチとして役割を果たせないからです。
コーチングのセッションを提供すること。それに伴うイベントなどを実施すること。
そういったことは、同時に、僕の内面を立て直すプロセスを進めることでもあったわけです。
新しい活動が加わって気づく
2023年の春から、縁あって、地域おこし協力隊の活動も始めました。
それまでの数年は一人事業家。仲間と協働することも当然ありますが、基本的にはマイペースに取り組めていました。でも、協力隊になると、そうも言ってらない場面もあります。一人で動いていた頃には考えられなかった負荷がかかることもありました。
そうしている中で、次第に自分で自覚していたよりも自分の能力が高いという印象を受け始めたのです。「あれ?!」ってなります。「よく、あれをこなせたなぁ」と。
あくまで主観的なところですけども。
自分では、特に能力が高まった感覚は無いのです。相変わらず朝は苦手だし、体力もなくてひ弱。継続的に身体を動かしたり本を読むなどもできません。ブログも何年も続けていますが、別に書いている質やスピードが上がっているとも思えない。
違いをもたらしてくれたのは、自分の心を、より健全な状態にととのえることでした。
ととのうに従って、段々と無理なく、結果が伴うようになってきました。むしろ、少し手抜きをしているくらいの感覚のこともあります。リラックスして取り組めているというほうが健全な表現かな。
こうして自分を客観視してみると、自分の内面が立て直された結果、能力が発揮されやすい状態になった。だから、無理していないのに、卒なくこなせるわけです。
まとめ
能力を高めることよりも、ある意味で重要なことについてご紹介しました。
心を立て直したり整えたりすること。それが土台となって、結果として能力が高まったり発揮されたりする。新たに何かを学ぶにしても、心が不安定な頃と比べると小さなエネルギーで済むようになります。
こうやって綴っていても、やはり「自分は能力は高くないよ〜」という心の声が響いてきます。それも正しいのだと思います。
この数年、色んな壁にぶち当たりながらでしたが、それを通じて心を立て直したりととのえることができた。そしたら、結果として能力の発揮のされ方も違ってきているということだと考えています。
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