最近、歯医者さんに通い始めました。
良い感じの歯医者さんで、僕にしては珍しく安心して通える印象を抱いています。
1〜2年、通院をサボってたのですが、幸い、大きな虫歯はありませんでした。
相性の良い歯医者さんでした
通院の背景としては、歯周病もあるので、小まめにメンテナンスしたいということがあったんです。
ただ、過去には、何回も通っているのに進捗など何の説明も無く不信感を抱いてしまったり、危機感を煽られたり意識が低いと(やんわりとながらも)叱られたり、なかなか安心して通えるところに出会えていませんでした。それで足が遠のきます。
自分の繊細さに面倒くさいなってなります……。
そんなわけで、歯医者選びは慎重なります。今回の主な決め手を挙げると、
- 紹介してくれた友人の感想が「優しい」だったこと
- ウェブサイトでスタッフ全員の写真を前面に出していたこと
補足しますね。
まず、紹介してくれた友人の「優しい」というのは結構大きな一言でした。これは、上に書いた自分のニーズにとって重要な要素だったわけです。
それでHPを拝見。それで、ホーッと唸ることがあります。
歯医者さんのHPって、見ていると大抵は歯医者さん本人が一人で写っている写真を使うケースが多いと思いませんか。
近年は、マーケティングとして、敢えてそうしている歯医者さんも増えてます。
ところが、この歯医者さんはスタッフ全員で撮った写真を前面に出していました。「珍しいな」と思いました。スタッフの働きやすさやチームとしての結束を大切にしているのだろうと感じたわけです。
僕自身、ワンマンな組織よりも、それぞれが補い合っているという感覚の組織が好きなので、この写真も大きなポイントになりました。
実際、歯科衛生士の方と雑談になったときに、選んだ理由を尋ねられて、このことを話したんです。
「チーム医療として取り組んでいるので、そこが伝わって嬉しいです」と顔を綻ばせていました。当たってた!
歯医者って他の医療と少し違ってて、歯医者さんが直接患者に関わる時間って意外と少ないと思いませんか。
衛生士さんなど、サポート役(?)の方々が関わってくださる時間のほうが実際には多いわけです。そんな皆さんが、モチベーション高くというか、心地よく働けているかのほうが、実際は大切だと考えているわけです。
「腕のいい歯医者」というのは、「腕のいい歯科衛生士さんがいること」じゃないかと思うくらいです。
僕にとっては、「心地よく働けている」ことが、その人のポテンシャルを最大限に発揮させる要素だと考えているとも言えますね。
病院って◯◯みたい
久しぶりに病院というものに通うことになって、改めて興味深いなと考えていることがあります。
医療というのは、「健康とは◯◯という状態である」というのを定義しているんだな、ということです。言葉にしてみれば、当たり前のことなんですが(笑)それはまるで、宗教家が聖典の言葉に拘るようでした。
その「健康の定義」に照らして、「健康を点数化」し、その点数を高めるのが医療であるとなっている。
そうなると、「定義」って何だろう?ってなってきます。
見ている範囲はどうあれ、ある範囲を設定して、その上で設定された「定義」。例えば歯医者であれば、基本的に口の中しか見ていないかもしれません。
仮に口の中しか見てないないとして、それで設定された「定義」があります。それが身体全体を見て設定されたそれとでは、違ってくるかもしれないわけです。もしかしたら社会的な側面も含めて見ても良いかもしれない。
何が言いたいかというと、「定義」されているものは不完全である可能性がある。
時間の要素を取り入れてみましょう。10年20年前まで当たり前だった治療法が、今では否定されているなんてこともザラにあります。その視点から見ても、変動する要素なわけで、今のものが絶対ではない。
どの範囲を見るか、或いはどのタイミングで見るか。それで決まったこの「定義」を、現場の皆さんは、ある種、絶対のものとして捉えている印象を受けました。
これが聖典のようだ、ということです。
◯◯という状態が健康ってことなんですよ。知らんけど
そんな感覚のほうが健全じゃないかなぁと僕は考えてしまうわけです。視点や観念が固定されたときに、おかしなことになることが多いのが人間ですので。
「正しいかもしれないし、正しくない可能性もある」という観点を持つ。そう言われると、ちょっと不安定な印象があるかもしれません。でも、これが大事だと考えています。
というのも、現代は短時間でコロコロと社会の雰囲気が変わります。その上、価値観も多様化しているし、様々なレイヤーの人々が同じフィールドで発信できたりしています。こういう特性を持った時代においては、いつでも変化できる態勢を整えておくほうが、結果として生きる上で有利に働いたり、負荷を小さくできたりするからです。
僕の場合、そういうふうにしていたら、2〜3年おきに住む場所が変わるなんてことが起きています(笑)
まとめ
歯医者に通い始めたこと。そして、医療の現場に触れて考えたことを綴りました。
まず、相性の良い歯医者が見つかったこと。これまでの経験が活かせたことと、寄居に拠点を増やしたことが、今回の歯医者さんとのご縁に繋がりました。これは純粋に良かった。
その上で、現代医療の持っている一種の危うさに思いを馳せられたのは、自分自身の変化や成長の実感とも言えます。
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