あるあるな男女の行き違い。
ただ聴いて受け取って欲しいだけの女性と、すぐにアドバイスに走る男性(笑)
書籍でも、そんなタイトルの本がベストセラーになったりしましたね。
今回は、その行き違いを紐解いてみます。
起きているのは、お茶を飲んでホッとしたいって人に、エナジードリンクを出すようなもの。実は、ちょっとしたボタンのかけ違いなんです。
まずは、アドバイスしてしまう男性側のOSから紐解いていきましょう。
男性が持ちがちな意識のOS
まず、大前提として抑えておきたいことから。
私たちは、自分自身に対してやっていることを、人に対しても同じようにやる、というのが順番だということです。
それを踏まえて、それぞれ見てみましょう。
男性は、仮に自分が承認されたら、そのレベル感でアクションを始めてしまう、というシステムが働いている傾向があります。
自分自身に対してやっていることを、人に対してもやってしまいますから、半自動的に、「それはきっと目の前のあなたも同じだろう」と考えてしまいます。
ここは一瞬です。恐らく、大半の人がリアルタイムで自覚できないのではないでしょうか。
でも、それは確かに駆動しています。「失敗は避けなければ」あるいは「もっと良くできる」と思って、アドバイスなりを始めます。
目の前の人に失敗させたくないというのは愛なんですけどね。
女性が持ちがちな意識のOS
「ただ聞いてほしい」
一方、女性のほうはといえば、こんなニーズの場合が多いわけです。
言い換えると、こうとも言えます。
「ありのままの私を受け取ってもらいたい」
だから、受け取ってもらいたいだけの時は、話題とアクションの間には境界線が存在します。
受け取られる(承認)とアクションがイコールで繋がっていないのです。
だって、受け取られること自体が目的だから(笑)
そこで満足できたり、「愛されている」感を味わえたりするわけです。「言ったら満足」です。
アドバイスが相手にどう響くか
上記のような深層心理のニーズがある人がアドバイスをされたら。そのアドバイスは、どういうふうに「聞こえる」でしょうか?
「ありのままの私はダメだ」「否定された」みたいになります。
もちろん、字面は分かっていますよ。「頭では分かっているんだけど……」という状態です。
やはり感情的な反応のほうが勝ってしまいます。
“アドバイスをする”ということは、“現状のままではダメだ”というメッセージになります。
そりゃあ、臍を曲げたり、拗ねたりしちゃいます(笑)
こういった深層心理のニーズに、私たちは、もっと自覚的である必要がありますね。
もちろん、アドバイスのメリットもあります!
ケースバイケースなんです
避けたいものを引き寄せてしまう
さて、ここでちょっと「自分に対してやっていること」に戻ってみましょう。
ここまで解析したようなことを、さらに“自分自身に対してしているシステム”として解析してみます。
男性と女性にあるのは、こんな違いと言えます。
男性は、「もっと良くしなければ」「今のままでは足りない」という“内的痛み”が、人生の全方位に駆動しています。
女性は、「ありのままで愛されていない」という“内的痛み”の駆動があります。
さて、お気づきでしょうか。この両者の“痛み”は、それぞれパラドックスになっています。
両者共に、“痛み”から逃れるためのシステムが、返って、望んでいない現実を引き寄せてしまう。
男性は、自分のアドバイスが受け取られず、「これでもダメなのか」となります。
女性は、アドバイスされることを通じて「やっぱり、ありのままは愛されない」となります。
まとめ
今回は男性と女性の、あるあるな行き違いを紐解いてみました。
交わされる言葉など、目に見えるお互いのやり取りの奥に潜在意識の動きがあります。そこには、どんなシステムが駆動しているのか。
それが理解できてくると、行き違いをチャンスとして扱えるようになっていきます。少しずつ。
男性も女性も、どちらも、今のままで既に十分というところに辿り着けるといいですね。
僕自身も、チャレンジの連続です
「生きているだけで十分」という価値観を広めたいなぁ。
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