こんなことはありませんか?
怒ってる?
って訊かれて、
怒ってないよっ!!
(怒ってるじゃん……)
みたいなやり取り。
ご自分で経験されたり、そういうやり取りの現場に居合わせたり、様々でしょう。
こんな事態を起こすことって、不本意じゃないですか。(別に気にならないって人もいるでしょうけど)
そうならない為に有効な、ちょっとしたテクニックをご紹介します。
名付けて「アイメッセージ」!
大切な人と、より深い関係を築くために使えたり、内容的にネガティブなものを伝える場面などでも使えます。
また、僕の場合、コーチングをベースにした個人セッションを提供させていただいています。
その場面でも、その特性から大いに活用しているテクニックでもあります。
その点についても、後半にご紹介しますので、興味のある方は、是非最後までお読みになってくださいね。
使い方
アイメッセージの「アイ」は、英語の「私は」の意味です。
I am a boy. の「I」ですね。
その基本的な使い方は、「私は〜」という形で伝えようという手法になります。
具体的には、こんなふうな形になります。
「私は○○と感じている」
「私には○○と見えている」
冒頭の「怒ってる?」みたいなやり取りの場合は、
私は、あなたが怒っているように感じているよ。
みたいになると、アイメッセージの形になるわけです。
もちろん、日本語は「私は」の表現が沢山あります。
「僕は」とか「あたしは」とか「ミーは」とか(笑)
その辺りは、もちろんシチュエーションに合わせて使い分けてくださいね。
人間関係以外にもメリットがある
この方法のメリットは、伝えたいことを相手との関係にダメージにならないように伝えられるだけではありません。
自分自身にもメリットがあります。
一時の感情に振り回されない筋力が養われる。
感情のままに動くのが自由だって思っている人がいますが、本当の自由は感情に振り回されないこと。感情から自由になることこそが自由なのです。
僕の恩師の言葉です。
感情って、人間に備わった素敵なギフトですが、同時にこの言葉も、本当にその通りだなって思います。
主に人間関係でトラブルが起きたりする時って、感情的になってしまったことがきっかけだったりしますよね。
イラッとしたり、逆に悲しさから、そうしてしまったりもします。
そんな自分を、少しだけ客観視しないとアイメッセージは使えません。
自ずと自分の感情に振り回されなくなる、ある種の筋力が養われるわけですね。
自分自身が本当の自由に近づいていって、その自由を楽しみたいですね。
自分の想いを溜め込まずに済む。
人間関係の中で想ってることが言えずに溜め込んでいると、思わぬところで爆発しちゃうことがあります。
僕も、やらかしたことあるなぁ〜(遠い目)
でも、そうやって溜め込んだのって、相手との関係に軋轢を生じさせたくないという願いからですよね。
せっかく我慢していたのに、結局は軋轢を生じさせてしまうというのでは残念ですよね。
アイメッセージを使えば、軋轢を避けながら自分の想いも出せるので、溜め込まずに済みます。
そうであれば、思わぬ所で爆発、なんてことも、当然防げるわけです。
お互いにとって、それは幸せなことだと思います。
個人セッションの現場で
個人セッションの現場で、この手法が、どのように活用されているのかを、少しご紹介しますね。
僕は、コーチングをベースにした個人セッションを提供させていただいてます。
この、コーチングと似たような対人支援に、カウンセリングやコンサルティングが挙げられます。
その2者とコーチングの大きな違いの一つ。
それは、コーチングを受けてくださる方(クライアント)と提供する側が対等な関係を築こうとすることです。
かなりザックリなんですけどね
そのために、ベーシックな視点として、「コーチはクライアントさんにアドバイスはしない」というのがあります。
アドバイスする時、される時って、アドバイスする側は、立場が上ということになりますよね。
年齢なのか経験値なのか、その状況において様々ですけど。
それ自体は良くも悪くも無いのですが、問題は、アドバイスをした瞬間に、その関係の中で何かしら上下関係的なものが生じてしまうことです。
しかも、こちらは対人支援の専門家という立場。アドバイスをした場合の威力は、通常の人間関係より強烈になってしまいます。
とは言っても、僕も人間。
僕の僅かな経験からではあるけど、クライアントさんのお話しを聴かせていただいていると、想うところ、感ずるところもあるわけです。
そんな時に、
僕は、“こうすれば良いんじゃないか”って思ってるよ。
みたいな形で伝える場合があります。
こんな感じで、今回のテーマである「アイメッセージ」が活躍してくれるわけです。
まとめ
想いを伝える手法、「アイメッセージ」について、その基本的な使い方やメリットについて書きました。
- 言いにくいことでもフラットに伝えやすい。
- (使っていると)感情に振り回されない筋力が養われる。
- 自分の思いを溜め込まずに済む。
といったメリットをご紹介しました。
また個人セッションの現場でも活用していることについてもご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
日常的なコミュニケーションから、個人セッションのような特殊な場面まで、幅広く使える手法です。
アイメッセージは、自分も相手も思いやる「愛メッセージ」になるなぁと思うわけです。
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