ブログはオワコンだ!
だいぶ前から、そんなふうに言われるようになっています。
確かに、「ブログで稼ぐ」という点で見れば、どんどん難しくなっているようです。Youtubeですら、ハードルが上がってきています。
そんな中、僕は2017年の春からブログを開始しました。
以来、4年以上続けていることになりますが、「オワコンだ」という声に触れるたびに、何か心に疼くものを感じます。
何故、僕はこうやってブログを続けるのだろう?
何に価値を感じているのだろう?
そこから導き出されたのが、「ブログ2.0」です。
ここに至るまでのストーリーや、その内容はどういったものなのか、一緒に見ていきましょう。
僕のブログ遍歴
僕がブログを始めたきっかけは、自分の発信の場が欲しかったことでした。アウトプットの場が欲しかった、とも言えます。
Youtubeのように動画の媒体もありますが、喋るよりも文章で表現するほうが好きだったということから、ブログを選びました。
また、1年くらい前からブロガー仲間のミズシーと組んで、ブログカフェというブロガーさんたちの活動をサポートする活動も始めました。
ブログカフェの特徴は、テクニカル/メンタルの両面で、ブログをやりたい方たちを応援できることです。
ミズシーはwebデザイナーでもあるので、テクニカルな知識が豊富。
僕自身は「コーチング」という個人相談業をしているので、「書けない」とか「ネタが見つからない」といったメンタルな方面を扱うのが得意。
僕自身がブログを綴り続けていること。それからブログカフェの企画を続けながら、参加者の方々との交流の中で見えてきたのが「ブログ2.0」です。
書籍では語られないこと
ブログに関する書籍は実にたくさん出版されています。
それらを紐解くと、どれだけ「稼ぐ」か、どれだけ「読まれる」か。どうしてもそこに重きが置かれてしまっています。
ブログに関する書籍を出版されるような方は、そういうことに成功している方々。
そういう視点が重視されてしまうのは当然の成り行きだと思います。出版社側としても、そういう本のほうが売りやすいはずです。
その、「どれだけ稼げるか、読まれるか」ということを否定するわけではありません。
そこには僕も大いに関心があります。
ただ、そこを敢えて捨てて見直してみたわけです。
そうでなければ、僕自身がここまでブログを続けてきた理由に辿り着けないと感じたからです。
すると、見えてきたのは「自己認識と自己表現の場としての価値」です。
詳しく紐解いていってみますね。
ブログ2.0の内容
アウトプットを通じて深く味わう
一つ目は、日常を綴ったり、気づきや学びをアウトプットする使い方です。
よく「教えることが一番勉強になる」なんて言われます。通常、そのためには相手が必要ですが、それがブログを綴ることでもできるわけです。
読まれることは、必ずしも期待していないにしても、人が読む可能性があるということは、多少なりとも読み手の目線を意識します。それが「教えること」に似た効果をもたらしてくれます。
一方で、心理学で言うところの「メタ認知(自己を客観的に認識すること)」の助けにもなります。
僕自身、日常や気づき/学びをブログに綴りながら、「そうか!」と、体験や出来事をより深く味わうことに繋がった。そんな体験が数え切れないほどあります。
「辛いことは半分、嬉しいことは2倍」みたいな関係がブログと結べて、癒されたり力が湧いてきたりしています。
プロフィールでは出せない自己紹介
そこから更に発展してもたらされるものが二点目。
こうして綴られた記事は、さり気ない自己紹介になるということです。
ブログカフェの参加者の方で、こんな方がいました。
その方は、今は会社を辞め、割とのんびり暮らすライフスタイルを築いている方。
「そんなライフスタイルなのに、どうしてブログを?」と尋ねたところ、僕にとっては意外な答えが返ってきました。
これから知り合う人に自分を知ってもらうためのツールにしたくて。
なるほど! と膝を打ちました。
確かに、書いた人の人柄や価値観が、その文面に出ます。
「プロフィール」として綺麗にまとめられているものも重要ですが、一見何気ない記事に、その人が滲み出てくるので、確かにあなどれません。
実際、僕の個人セッションを受けると決めた後に僕のブログを読んでくれた方が、「安心して受けられる気持ちになれました。」と言ってもらえたこともあります。
これからの名刺代わりになる
さり気ない自己紹介があるのは、これからの時代に大いに役立つというのも感じています。
というのも、僕は仕事柄、色んなリーダーの方とお付き合いさせていただいてきました。
彼らの姿を見つめる中で、「これからの時代の働き方が変わるな」感じてきています。
何が起きるかというと、組織の中で仕事をするというのは減っていき、その一方で、個人の資質を活かして仕事をするようになっていきます。
資質を活かした働き方という選択肢を選ぶ人が増えていくという感じでしょうか。
それも、普通の主婦など、今までであれば、決して独立思考の強い感じではない方達が、そういう方向性を選択し始めています。
その意味では、これからの時代の仕事の仕方にも合わせられてしまうことに繋げられると考えています。
一度、稼ぐという観点から離れましたが、形を変えて戻ってきましたね。
こういう流れに乗る時、そのビジネス規模としては、企業が進めるものに比べれば小ぶりなものになる傾向があります。
そうであれば、大企業のように不特定多数のお客さんを求めるというよりも、“知り合いの知り合い”くらいの距離感の人々が中心になりやすい。
こんな時、「さりげない自己紹介」が威力を発揮します。
知り合いの知り合いで繋がるって、良くも悪くも人の体温があります。
でも、初対面と言われれば初対面。初めての方に会うのに、ちょっと躊躇ってしまうことも。
それがブログを通じて相手の人柄が垣間見えれば、安心感に繋がりますよね。
まとめ
「ブログ2.0」は、ブログで稼ぐ時代の次のブログの価値です。
学びやメタ認知を深める助けになること。そして、これからの働き方の多様化に向けた、自己発信のホームベースになる。
僕自身、コーチングの仕事を通じて、自己認識や自己受容の大切さを随所で痛感しますし、そこが深まれば深まるほど、生きやすくなる体験もあります。
自分自身の資質をより深く感じて生きたい方、組織で働くことに違和感を感じる方、改めてブログに注目してみてはいかがでしょうか。
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