常に成長し続けなければ!〜自分の内面を紐解いたら、“こころの移住”先が見えてきた話

昨今、移住が注目されています。

僕にとって、移住とは「自分らしく、あるがままで生きられる環境を整えるために相応しい居場所を選ぶこと」です。

同時に、“こころの移住”と呼んでいますが、内面的な環境や在り方を整えることも、物理的な移住と同じくらい大切だと考えています。

例えば、こんなエピソードを耳にすることがあるのではないでしょうか。

職場の〇〇(例えば人間関係とか)が嫌になって転職した。だが、結局、次の職場でも同じような問題が起きてしまった、というものです。

これは、事の原因を全て外部要因にしてしまうことで、自らが作り出していた要因を度外視してしまったが故に起きてきていると分析できます。自分に原因がある部分が解消しなければ、事態は繰り返される可能性が高いわけです。

コロナ禍以降、働き方などの選択肢は増えてきています。それなのに今までと本質的には何も変わっていない、なんてことを起こさないために、“こころの移住”が必要になるのです。

今回は、僕にとっての、“こころの移住”についての記録です。僕が個人セッションでやっていることを、セルフでやってみたとも言えます。個人セッションの中身について関心がある方にとっても、参考になるはずです。

ぜひ、最後までお読みください。

先日、パワーナップについての記事を書きました。

疲れやすいという自己認知があるので、その対策として効果的に休みをとってリフレッシュする模索をしています。それについて自分に合ったやり方を見つけたというものです。

今回は、その続編。さらに本質的なところに切り込んだもの、という位置付けでもあります。

目次

メンタルモデルを紐解いた

由佐美加子さんの提唱する「ザ・メンタルモデル」という意識面でのテクノロジーがあります。

これを紐解くセッションを、僕の個人セッションでも、時々活用させていただいています。

メンタルモデルでは、“不本意な現実”と呼ばれているものがあります。簡単に言えば、「なんで、いつも、こんなことになっちゃうんだろう」と残念に思ったり感じたりしている事象のことです。そこを糸口にして、どの様なメンタルモデルの構造になっているかを紐解きます。

自分の癖が本当に問題なるのは、その癖の存在に無自覚な時。紐解くことで、癖を可視化されます。無自覚な心の動きに自覚的になることができます。そうなれば、その癖に対して対処することができるようになるわけです。

これの面白いのは、さらに、その奥にある“魂の願い”、本質的にその人が望んでいるものの姿まで垣間見えてくることです。

今回は、この紐解きをセルフでやってみたことによる気づきとも位置付けられます。紐解きに興味がある方にも参考になるはずです。

“居場所”を失うのではないかという怖れ

ここに貼った画像が、その紐解きを図解したものです。

テーマは疲れやすいこと。

いつも、疲れに対するケアに追われているというのが“不本意な現実”でした。疲れてしまうことに疲れていたというか。

結論としては、根っこに「自分は根本的に不十分である」というものがありました。そこから派生して、「常に成長をし続けないと、居場所を失う」という構造になっていたのです。

それがもたらすものは?

いつも成長を求めて、行動し続けようとする。と、いうことになります。

もっと言えば、休息を取ることすら、その目的は成長のためでした。このシステム下では、休息そのものを目的にすることができないわけです。

休んだところで、疲れが取るわけないじゃないですか。体は横にしていても、頭の中は「成長・成長」と回り続けているのですから。

たとえ、形の上では、スマホで動画とかをダラダラと見ている時であっても、内側で起きていたのは、成長のために行動している、です。ロジックとしては成り立ってませんが、内側の世界では、そういう論理が駆動していたことが、今回の紐解きから読み取れます。

そのためには、常に一定の緊張感を保っている必要があったわけです(緊張感が必要だと無意識的に考えてしまうのです)。成長の機会を逃してはならない、と。休まるはずがありません。

まさに「成長疲労」

この結論には、我ながら驚きました。

去年とか、こんな本を読んでましたし、恥ずかしながら、どこか、自分はもう、このフェーズから卒業したと思っていたくらいでした。あー、恥ずかし。

休息をする時に、休息そのものを目的として楽しんだり味わったりできていなかったのです。

確かに、休息することを「嫌だなぁ、勿体ないなぁ」みたいに考えていることが多かったです。何で休まないといけないのだろう? と。言葉だけ追いかけると、やる気に溢れているように思えますが、実際は、自分の欠陥が露見しないように、というのがあったわけです。

さて、ここから更に掘り下げることができます。といっても、難しいことはありません。極の反対に行け。この根っこにある衝動を裏返してみる。

それで分かることは、今のままで充分であり、そこからでも互いに満たし合えるという体験を求めているとなります。それを創り出すように自分を仕向けていけば、自ずと充実感や喜びのある人生が創造されていくことになります。

大きな話になりましたが、まずは、休息するために休息するという体験をしていこうと思っています。

まとめ

“こころの移住”についてと、具体例として僕自身の気づきについて書きました。

本文中でも触れましたが、自分では、もう、こういう部分は卒業できていたと思っていました。いや、しっかり浸かっていました。笑

基本に立ち返ると、こういうことが消えることは無いわけです。両親や(肉体上の)性別は、一生変わらないようなものです。基本的には上手に付き合っていくということになります。要は、振り回されなければ良いのです。

ところで、今回のきっかけは、紐解こうという意図でいたタイミングではありませんでした。唐突に、いわゆる「点と点が線になる」みたいな瞬間があり、それを言語化してみたのが今回の記事です。

パワーナップについての記事で、マインドフルネスの要素を取り入れたことを書きました。それが結果として、このような気づきをもたらしてくれたのかもしれません。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。記事に綴ることで、僕自身もさらに深まるものがありました。

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