パートナーには本音を伝えたい。
そんなパートナーシップの理想を抱いている方も多いかもしれません。
僕自身の経験や、コーチングのセッションの中で見えてきた、その願いを叶える方法、コツはどんなものなのでしょうか。
てっつーの失敗談
最初に僕の失敗談から少しお付き合いください。
パートナーと本音で向き合いたい。本音が言い合える関係を作りたい。
そういう願いを抱いて、それをパートナーに伝えたところ、向こうも歓迎してくれました。
ただ、それから最初にやってしまったのが、相手に対する不快感をもハッキリ伝えてしまうこと。
結果的に、この順番になってしまったところもあったのですが、ご想像の通り、これでは関係性は深まるばかりか、返って悪い方向に進みかねません。(幸い、そこまでは至りませんでしたが。)
でも、渦中にいると「何で上手くいかないのだろう?」という違和感を抱いていました。文章にすると、まさかそんなことって思いますが、実際は恐ろしいことに違ったんですよね。
2つのコツ
その後の気づきや、コーチングの現場の中で見えてきたこと。
本音を伝える場合のコツは2つありましす。
順番と大きさです
ポジティブな本音を表現する
本音を出すことが間違っていたのではなく、出すものの順番を間違えていたのです。
自分の“好き”や“嬉しい”、“喜び”といったものから表現することから始めるのです。
だって、それだって本音ですよね?
クライアントさんの様子などから見えてきたことは、僕と同じように、ネガテイブなところをどんどん出してしまった失敗から、本音を出すことは難しいという(半ば無自覚の)結論に至ってしまった方が多そうなことです。
それで、いつしか、ポジティブなものも、本音だからと出すことを躊躇うようになってしまったように見受けられました。
(ちなみに、こういうのは親子関係の中で原型が作られていることも多々あります。)
小さいものも遠慮なく
二つ目のコツは、大きさです。
大きいものではなく、小さなものを伝える。
普段使いというか、日常の中でよくあるものです。
例えば、チョコレートだったら何が好き。ケーキだったら。。。とか。
より具体的なのが良いかもしれません。
小さなものは見落とされがちだけど、意外と大切だということです。
あと、金額的に小さなものも含まれます。
コンビニで簡単に買えるものとか。
人の「好き」話は意外と聴ける
本音を話さないことになる、もう一つの背景として、相手が聞いてくれなかったら嫌だなっていう怖れです。
確かに、聴いてくれないよりは聴いてくれるほうが何百倍も素敵な体験になります。
ただ、「アレが好き」「こういうの嬉しい」という話題は、聴くほうも楽しくなるので、意外と聴いてもらえます。
自分が聴く側の経験としてありませんか?愚痴を聞くのは疲れることがあるけど、楽しい話題は聞きやすいみたいな。
とはいえ、「聞いてくれなくてもいいや〜」くらいの軽い気持ちでいるのがコツかもしれませんね。
喜びの未来も
先ほど、小さなことを表現しようとお伝えしました。
それを取り消すわけではないけど、豊かで幸せに満ちた未来(大きな好き)を想い描けている人は、ぜひ、そういうのも表現してみましょう。
コーチ仲間の内で、よく耳にするのは、未来を描けている人は少ないということです。
だから、あるのに身近な人に出さないのはもったいない!!!
わけです。
伝えることの先の副産物
話を戻して。
ここまで、自分の(小さな)ニーズを伝えることをお勧めしてきました。
聴いた相手としても、その辺りが分かっていると、「あの時、○○が好きって言ってたなぁ」と、自分の買い物のついでとかに一緒に買えたりします。
こうして、それを相手にプレゼントすれば、ささやかであっても、確実に喜んでもらえるわけです。喜んでもらえれば、買ってきた側としても嬉しくなる。
しかも、好きや嬉しいなどのニーズを伝えることで、自分の意に沿わない相手の言動も減ることになりますから、最初に僕がやってしまったネガテイブな部分を伝える必要性も減ってきます。
そんな、何重ものwin-winな状況に繋がっていきますよね。
最後に
本音でパートナーと向き合いたい。
そんな願いを持った時に押さえておきたいポイントをお伝えしました。
もし、その好きなものに飽きたら、また、それを伝えれば良いだけですよね。
元々の目的は、本音を出し合える関係性作りだったわけですからね。
あるクライアントさんが、こんなことを仰っていたのが印象的でした。
「こんな簡単なことで幸せが手に入ると思わなかった」
コメント