僕は、自分がやりたいと思うことをやるというのは、運転中、右の道に入るために右折するようなものだと考えています。
コーチングをしている仕事柄、大勢の方と対話をしてきました。
中には、気持ちが優しすぎるのでしょうか。やりたいことがあるのに、そのことから目を逸らしている方がいらっしゃいます。それはまるで、次のように考えてしまっているかのようです。
この交差点やT字路で右折したい。でも、対向車に止まってもらうのは申し訳ない。だから、右折は控えよう。
そんな運転手がいたら、「いやいや、ちゃんと右折しようよ」って思いません?
右折するときは対向車に止まってもらう必要があります。
こちらはウィンカーを出しているのに、減速することもなく通り過ぎていく対向車を見ていると、何となく申し訳ない気持ちになってしまう、なんてこともあるかもしれません。
確かに、右折するタイミングは自分では選べないことが多々あります。
では、ちょっと視点を変えて、対向車側に立ってみましょう。自分の対向車が右折しようとしている状況です。
その場合、敢えて譲りたい人もいるものです。道を譲ることにメリットがあるからです。
人に親切にすることに喜びがある、という場合もあれば、立場上そうせざるを得ないという場合もあるでしょう。
介護業界で働いているある方が、こんなことを言ってました。
施設の車を運転している時、道は積極的に譲らないと。看板しょっているからね。他の諸君なんだけど、たまに無茶な運転をして、施設にクレームが来ちゃうこともあるんだよね。
とまぁ、100%の良心から、というわけではないこともあります。でも、これだけは言えます。右折車のために道を譲るのは、譲るほうにもメリットがあるのです。
つまり、自分が右折することで、メリットを得られる人もいる! ということです。
一方で、右折しようとしている車を見ても、減速せずに、そのまま行ってしまった人の立場に立ってみましょう。
結論から先にお伝えしますと、要するに、そんな車のことなんか気にすることはないということです。
ちょっと考えてみましょう。
まず、通り過ぎたことで、すでに気持ちが次に行ってしまって、右折しようとしていた車がいたことなど忘れてしまうでしょう。
或いは、こういうケースもあるかもしれません。「いつもなら譲るのだけど、タイミングがもう少し違っていれば止まれたのに……」みたいに思いながら通り過ぎているケースです。
と、そのまま直進した側にも迷惑にもならないですし、むしろ、「タイミングが……」と少し残念な気持ちになった方も、それなりにいる筈なわけです。
まとめ
自分がやりたいことをするのは、運転中に道路を右折するようなものだということについて書きました。
どのように感じられたでしょうか?
こうやって見てみると、やりたいことをやるのは、自分も当然ハッピーな筈ですが、周り(対向車)にとっても、メリットこそあれ、迷惑をかけたりとかは殆ど無いわけです。想像しているよりも。
やりたいことをするのに、周りの方への迷惑を考えてしまう。そんな優しさがある方にこそ、好きな道を選んで進んでいただきたいんですよね。
遠慮なくウィンカーを出して、譲ってくれる車を待ってみましょう!
あ、交通量が少なくて、いつでも右折できる所にいたら、そこはブルーオーシャンってことですね(笑)
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