今年(2020年)の7月に再婚しましたが、諸事情で別居婚になっています。
そんな関係で、毎日の電話が僕らの日課になっています。
そうする中で、顔が見えないコミュニケーションに課題を感じたので、電話の時などは最初にある手法を取り入れてみました…
“チェックイン”という手法です。
今のところ、大いに満足しています。
伝統的な結婚制度が、ある意味で崩壊し始めた現代。カップルの在り方にも多様性が出てきています。
チェックインを導入するというのは、伝統から自由な? カップルの関係作りに効果的かもしれません。
具体的には、どのようなメリットがあったのかをご紹介します。
チェックインについて
「チェックインというのを初めて聞いた」という方に、簡単にご説明しますね。
ホテルや飛行場でも使っている言葉ですが、少し趣が違います。
これは、コーチングなどの場面や、対話形式のワークショップなどでよく取り入れられている手法です。
また、ミーティングなどの場面でも使えます。
やることとしては、IT用語としてのチェックインに近いかもしれません。
「現在地を知らせる」という意味合いのソレです。
別名、「スペースチェック」とも言われます。そちらのほうが、ニュアンスとしては近いかもしれません。
その時の自分の内側のスペースを確認して、そこにあるものを率直に口にすることです。
その時の自分の状態、気がかり、頭の中にあることを何でも自由に。
これを、その時間の最初に行います。
基本的に、その場にいる全員が必ず何かを言うかたちです。
プレゼンではないので、伝わるように話す努力や工夫は必要ありませんし、もちろんオチも不要。
コツがあるとすれば、背景などの説明は最小限で良く、短ければ一言、長くても2〜3分程度で収まるとちょうど良い感じです。
話す人以外は、基本的に黙って聴くのが作法です。(相槌とかリアクションは、むしろ歓迎かな)
「そういうのがあるんだね」と受け止める感じ。
「そうそう、それといえばさ〜!」みたいに話の途中で被せてしまうと、チェックインにならないので注意が必要です。
メリット
チェックインを導入したメリットは大きく二つありました。
相手のコンディションがすぐに分かる
先述しましたが、僕ら夫婦は、お互いに、相手の仕事も日常もよく知りません。
そういう、ある種の距離がある故に、コミュニケーションの大事さがあります。
でも、例えば電話などで話し始めて、しばらくして、ようやく実は体調が良くなかったことが分かる、みたいなことが多いんです。
下手したら、電話を切った後にようやく理解したなんてことも少なくありません。
だから、普通の会話なのにどこかピリピリしてたのか……みたいに。
そのあたりの確認になるプロセスがチェックインには含まれるので、相手のコンディションを早い段階で、かつ自然な流れで知ることができます。
あ、そんな感じなら、今日は短めにしよう
といった対応がし易くなるし、相手のコンディションに振り回されるような感覚を覚えることも激減しました。
会話のパワーバランスが取れる
電話でのコミュニケーションだと、喋りが達者なほうが一方的に話してしまうことがあります。僕らの場合は、口数は同じくらいなんですが、僕は聞きにいってしまう傾向があるため、勢い、聞く一方で終わってしまうということもしばしば。
でも、それだと、なんだか消化不良。
そんなことも、最初にチェックインで声を出しておけるので、そういう不満も出にくくなりました。
加えて、チェックインをすることが話すことの準備運動のようになってくれ、結局のところ会話のパワーバランスも整うということにも繋がっています。
こんなカップルにオススメ
ここまでやってみて、こんなカップルにはオススメな感じがしています。
- 僕らのように離れて暮らしていたり、日常的に顔を合わせないカップル。
- 逆に一緒の時間が長いカップル。
職場が一緒だったり、一緒に事業をしているみたいなケース。仕事とプライベートの境界を良い意味で作りやすくなるはずです。
まとめ
離れて暮らすパートナーと話す時などに、チェックインから始めるようにしたら、思いの外、機能してくれているということについて書きました。
チェックインの手法はコーチングを学ぶ中で知ったのですが、まさか、こんな場面で役に立つとは思ってもみませんでしたが、取り入れてみて良かったです。
ちなみに、チェックアウトというものもありますが、それは、できればやりますが、そこはあまり拘っていません。
今のところ。
2021年春追記
2021年4月で同居婚に切り替わり、自然とチェックインをすることは無くなりました。だいたい、顔を見れば分かる状況が作れたので。今後また復活することもあるかもしれませんね。
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