数週間ほど前から、都内に出る場合など、グリーン車を敢えて利用するようになりました。
最初は、「お金持ちになりたい」くらいの浅はかな気持ちから。
同時に、僕の理想に近い形で活躍されている先輩方は、揃ってグリーン車を普段から利用している方が多い。
「そういうのができる状況になったら始めよう」ではなく、「できるマネは今からでもやってしまおう」という想いもありました。
まだ始めて数週間ではあるけど、「グリーン料金は安すぎるのではないか?」と感じてしまうほどのメリットに気づきました。
また、「風の時代」を生き易くなる効果もあると感じます。
どのようなものがあったのか、現時点のものをご紹介します。
1.アイデアや気づきが得られやすい
以前、書評記事に書いた『メモの魔力』の中で、アイデアや気づきというのは、余白というか、インプットが減ると出てきやすいといった旨のことが書かれていました。
よく、散歩中や入浴中にアイデアが湧いてくるなんて言われますが、そのカラクリとして、このように説明できます。
以下に説明するように、移動中にありがちな様々なノイズや負担を軽減させることができるので、自ずとアイデアや気づきの生まれるような余白が生まれることになります。
自宅にいるわけではないので、やれることが限られることもプラスに作用します。
リクライニングを倒し、スマホは手に取らず、できるだけリラックスしていると良いようです。
そうしていると、アイデアがまとまったり深まったり、新たな視点に気付いたり。
発達理論で言うところの意識の発達に近いことが起きてきています。
2.人が少ないことによる負担軽減
グリーン車は、言うまでもなく、1両に乗車する人の数が少ないです。
テレワークが増えたということもあるかもしれませんし、僕が利用するのが乗車率の低い時間帯ということもあるかもしれませんが、本当に少ないです。
これは、(知らない)人が近くにいるというストレスが軽減されます。
しかも、座席の並び方の関係で、人の顔が見えにくいというのもプラス材料です。
僕は、人の顔が見えると、無意識で目が表情を追ってしまうところがあります。
それがトリガーとなって、いろいろ考えが広がり始めてしまいます。
そういう半無意識な反応が起きずに済むので、負担の軽減になります。
3.中吊り広告が無い
これもストレス軽減系です。
グリーン車内には、基本的に広告などが無いことも、大きな負担を軽減してくれます。
Youtubeなどで月額料金を払うと広告が無くなりますが、グリーン料金は、そういう類のものとも言えることが分かりました。
ちょっと昔話になるのですが、海外留学から戻ってきたときのことです。
約2年ぶりに日本の電車に乗ったのですが、20〜30分もしたら、吐きそうなほど気持ち悪くなったことがあります。
どこに目線を向けても広告があったためです。
留学先でも電車には乗りましたが、日本ほど広告は多くないし、しかも外国語なので、意識しなければ文字情報もただのデザインの一部くらいにしか見えません。だから、電車の中は、文字情報がかなり少ない感覚だったんです。
ところが日本語になると、そうもいかないじゃないですか。
望んでもいないのに、情報が次から次へと入ってくることに酔ってしまったのでした。
4.体への負担が少ない
ここまで、どちらかというと心理的な負担でしたが、体への負担面でもメリットがあります。
これには2つの背景があります。
- 座席の向き
- 電磁波
座席の向き
座席は(基本的に)進行方向に向いています。
昨今の電車はロングシートが多く、進行方向に対して横向きになります。
それに対して、やはり、座席が進行方向に向いているというのは、地味ながら無視できない要素です。
電磁波が少ない
ちょっと、これはマニアックな視点ですが、グリーン車は普通車に比べると電磁波の量が少ない傾向にあります。
最大の理由は、モーターを載せた車両ではないことです。
あまり電磁波を悪者にするつもりは無いですが、やはり電磁波を浴びると疲れを感じやすくなるのも事実としてあります。
これも、体への負担を減らすことにつながります。
5.お金の感覚が客観視できる
グリーン車に乗るような体験は、自分の出費に対する感覚を客観視するのに役立つ体験ともなります。
冒頭で、グリーン車に乗ることに対する抵抗があったことに触れました。
ここまでやってみて感じるのは、人の意見が多分に入っていたということです。
こういうお金の使い方をしていることを話すと、顔をしかめる方が時々いらっしゃいます。
そういう人たちの顔色を伺っていただけだったなと。
また、自分の出費に対して、無意識に作っている制限にも気づきます。
ま、その制限を敢えて踏み越えてみるか、その制限の内側で済ませるようにするかは、完全に自由ですけど。
出費がさして増えない不思議
僕は家計簿を簡単につけてきていますが、グリーン車の利用を始めましたが、さほど出費が増えた感じはしていません。
もちろん交通費だけ見れば増えてますけど。
大した経済力もないのにグリーン車なんて贅沢は…みたいなことを考えていた時期もありましたが、今は完全に間違った見方だったなと感じています。
グリーン料金くらいの出費は、カフェとかで一服したときの金額とさして変わらないわけです。
移動で疲れたから甘いものを…なんていう出費が減るなどで、実際の出費よりは差し引きで小さいことになっているのがカラクリと思われます。
イメージだけで自分の行動を勝手に制限して、可能性を潰すという一人相撲をとっていたように感じます。
関連リンク
▼JR東日本のグリーン料金サイト
▼本文中で触れた『メモの魔力』の書評記事です。
まとめ
移動の際、意識的にグリーン車を利用してみて見つけた、そのメリットについて書きました。
誰かが、グリーン車を利用するデメリットは、一度乗ったらやめられなくなること、みたいなことを言っていましたが、正にそんな感じになってます。
僕は、自分にとって心地よい体験を自分にさせてあげることを大切にしています。
それが人生の目的くらいに考えています。
そうしたら、お金は、そのためのツールの一つとして捉えられるようになりました。
こうやってお金を使うことで移動の負荷を極力減らせば、目的地でしっかりと楽しんだり、パフォーマンスを発揮することができる。
これは立派な自己投資。
もやは、プチリトリートか、ちょっとしたワークショップです!笑
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