初めて僕のコーチングを受けてくださる方には、初回に少し時間を余分に頂いて、セッションをする上での互いの約束ごと
などをお伝えします。
その中でも、最も大切なポイントをご紹介します。
それは「素直になる」ということです。
ネガテイブな感情などOK
ここでいう「素直になる」というのは、一般的に使われている意味合いも勿論あります。
同時に、あまり一般的ではない側面もあります。
まずは、自分の感情や思いに素直になること。
ポイントになるのは、特にネガテイブな感情が湧いてきてしまった時です。
例えばですが、僕の関わり方で、思わずイラッとしてしまったとします。
皆さん、ネガテイブな感情表現することは避けようとする方が多いでしょう。でも、それを敢えて対話の場に出していただきたいということです。
もちろん、セッションは生き物なので、全部が全部、出せるとは限りませんが、少なくとも、そういう感情も表現してOKであることを頭のどこかに置いておいていただきたいのです。
むしろ、そういうのは遠慮なく出していただいたほうが、セッションの中身がより豊かになります。
とはいえ、僕も人間なので、感情のままにぶつけられてしまうと流石に痛い。。。
なので、二人の間に置くかのように、「今の、イラッとしました」みたいに表現していただけたら有り難いことは有り難いんですけどね。
文脈を無視してOK
二つ目としては、対話の文脈よりも湧き上がってくるものを大切にしていただきたいということです。
湧き上がってくるものに素直になるということ。
例えば、すごくシリアスなテーマ(例えば難病とか)を扱っているのに、ふとした瞬間に何故か、全く関係無い事柄(例えばバナナとか笑)のことが頭に浮かんできてしまったとします。
そういうものも、出していただいてOKなのです。
素直に場に出すことの二つのメリット
以上のようなものを素直に場に出すことのメリットは大きく二つあります。
カタルシスのきっかけになる
何か課題向き合わされている時、私たちは往々にして視野狭窄を起こしている場合が殆どです。
そんな時に、一見、無関係と思える内容(バナナ笑)が何らかの刺激になって、一気に視野が広がっていくということがよく起きてきます。
視野が広がれば、当然、事態に対しての視点も変わってきて、その結果として解決・解消していくことが起きてきます。
もちろん、いつもいつも、そうなるというわけでは無いのですが。
それでも、やはり、まるで直感のように湧き上がってくるものには価値がある場合が多いように感じます。
潜在意識の持つ力です。
エネルギーのロスを軽減する
一気に視野が広がらないにしても、少なくとも、このメリットはあります。
例えば、その、バナナのイメージが頭の中にずっと残っている。でも、会話のほうに集中したい。
そんな時は、バナナのイメージに対して、一生懸命に蓋をしなければなりませんよね。
それってエネルギーのロスになります。
感覚的には、水にボールを沈めるような作業になります。沈めても沈めても、また浮かんできてしまう。そんなことが心の中で繰り返されていては、目の前で展開している対話に100%集中できなくなってしまいますよね。
だから、その浮き上がってきたイメージを口に出すことで、「ボールを沈める」作業がいらなくなるか、少なくとも軽減します。
つまり、会話に集中しやすくなる。
これは、ほぼ確実に起きることでしょう。
まとめ
良いセッションにしていくために、最初にクライアントさんにお伝えしている約束があります。
その中でも僕が最も重要としている「素直さ」について書かせていただきました。
これは、取りも直さず、「自分に素直になる」ということかもしれません。
同様に、コーチである僕のほうでも、素直になるように意識してセッションに臨んでいます。
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