胸にチリリ、ヒリリと特有の痛みをもたらす感情。嫉妬。
更に、この感情は2つの側面を持っています。独占欲と妬みです。
ああ、この言葉の並びを見ているだけで胸がザワザワしてきますね。
でも、この感情の本当のメッセージを理解すると、より軽やかに楽しく日々を送れるようになります。どんなメッセージなのか、紐解いてみたいと思います。
僕自身の苦い体験がベースにあります。そんなエピソードも後半に綴りましたので、最後までお読みくださいね。
人生の羅針盤
嫉妬は、実はあなたが望んでいる未来のヒント、羅針盤のようなものです。
だから、このチリリやヒリリを感じた時。いじいじしたり、その場面を横目に歯軋りしたり、或いは見て見ぬふりをしてみたり。
そういうことをしないでも良いのです。
例えば、誰かの他意のない態度や言葉を不快に感じてしまって、後で勘違いだったと分かることがあるといった感じで、「未来の自分からの呼び声を、ネガティブに反応してしまっただけ」みたいなものなんです。
「ああ、自分はこんな願いや未来を望んでいたのかぁ」
もし良かったら、代わりに、こう感じるように意識してみてください。
意図的に少し自分を客観的に俯瞰してみてみるんです。嫉妬の感情と共にいるような感じのほうがしっくりくる方もいらっしゃるかも。
慣れてくると、このチリリが見つかると、逆に気持ちが、どこかホクホクしてきますよ。そうなれたら、しめたもの。
こうやって心の奥底に眠るビジョンに気づいたら、あとは、それが得られるように行動するだけ。ややもすると「意図する」だけでも十分かもしれません。
実は最近理解した
こんなことを書いていますが、実は、このことが理屈抜きで理解できたのは、つい最近のことなんです。
それまでは、僕自身もチリリに対して見て見ぬフリをして、無いことにしていました。
その代償として、僕の場合は、感情が感じられなかったり、自分の望む未来が何も浮かんでこなかったりしていました。
「夢を持つのが夢」なんて言ってたくらいです。
肚落ちしたのが割と最近のことなので、記憶の鮮明なうちに、その大まかなストーリーを綴っておくことにしました。
よろしければ、お付き合いください。
きっかけとなったエピソード
9月の某日。
「新しいプロジェクトが始動します」
ある人のSNSでの、こんな発信が目に飛び込んできました。その瞬間、酷く落ち込むことが起きたのです。
「自分は棄てられたんだ」という想いが溢れてきます。
すぐに関係者がフォローに入ってきてくれたので、誰一人として僕に悪意を持っているわけではないことも理解していましたし、昔から寝たら忘れるタイプでもあるので、すぐに落ち着くだろうと考えていました。
ところが、2日、3日と経っても、ショック状態から抜け出せないのです。
そうなってくると、流石に違和感も湧き上がってきます。
長引いたために、この違和感にたどり着くことができたことがラッキーでした。
そこで初めて自分の感情を客観視が始まりました。
「あれ、コレは嫉妬だったのか」
独占欲と妬みが、別のトラウマと複雑に絡み合っていたので、余計に扱いきれずにいたのですが、ようやくこの感情が嫉妬心だったと気づけたわけです。
「そりゃあ、落ち込むわなぁ。。。」
「でも、何で自分は嫉妬してるんだ?」
自己認識からすると、僕が嫉妬するのは一見すると不自然なシチュエーションに感じました。
「そうか!僕がやりたかったことを、やりたかった形で、あの人が(いとも簡単に)展開していることが悔しかったんだ。本当は」
みたいなプロセスを経て、「嫉妬=自覚していないビジョン」という図式を見つけることができたんです。
今でも、この件に限らず、嫉妬心が無くなったりはしていません。チリリというのは感じています。
でも、今は可愛い我が子がヤンチャしている姿を愛でるような気持ち? で嫉妬心と付き合っていますし、このことがあって良かったと心底感謝しています。
まとめ
嫉妬は人生の羅針盤ということについて書きました。
僕自身がそうでしたが、自分の未来の姿をイメージしている人は少ないものです。それだけ難しさがあるからでしょう。
だからこそ、嫉妬の感情は貴重な人生の指針になります。
時に扱いが難しい感情の一つではあるけど、少しずつでも扱えるようになると、より豊かですね。
ちなみに、嫉妬だと気づいて受け入れてから、特に何をしたわけでもないのに、その望んでいた方向にスーッと現実が近づいていっています。
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