僕はジャーナリング、つまりジャーナルを付けることをお薦めしています。
ジャーナリングとは、平たく言えば日記です。
しかし単なる日記に留まりません。
その魅力について、2回に分けてご紹介いたします。
ジャーナリングを実践することには、どのような効用があるのでしょうか。
今回は、その点についてスポットを当てて見ていきます。
セルフ・ヒーリング
ジャーナリングの大きな特徴はメタ認知にあります。
自分自身から、良い意味で距離を置き、他人のように見つめることで、視野が広げたり、自己認識が拡大したりということが起きてきます。
私たちが辛い時。そこで起きているのは、大抵の場合、状況に嵌まり込み過ぎてしまっています。そうなると、冷静に状況を把握することは難しくなりますし、自己治癒力も発揮されにくくなります。
書くことによって、メタ認知が進み、そのことが心の支えになり、辛さが軽くなったり、過剰に辛い状況になることを避けられたりします。
そうすれば、癒しのプロセスが働いてくるようにもなります。
また、癒しのプロセスが働いているということを実感し易くもなります。
セルフ・コーチング
ジャーナリングは、コーチングを受ける時のように、自分が辿り着きたい「場所」「ゴール」へと自分自身を誘うことにも繋げられます。
自分の辿り着きたいゴールを明確にしたり、その道のりを、ちゃんと歩めているかを整理したりすることもできます。
コツは、やはり自分に問いを向けながら進めることになります。
自分に問うと言ってもイメージが湧かないという方には、この本がオススメです。
セルフ・ティーチング
ジャーナリングは、自己教育の効果もあります。書くことで、自分が必要としている事柄などを自分自身に刻み込むことができます。
人に説明すると自分でも理解が深まるというのと似たプロセスですね。
自分に言い聞かせるように、書いていくことで、自らの変化の後押しするという効果です。
英語の単語を覚えようと、壁に単語を貼り付けたりして、何度も見ているうちに覚えてしまうことに似ています。
ここまで、セルフ○○というものをご紹介しました。
自己完結できるということは素晴らしいことです。
しかし、同時に一方で、周囲の力を借りることの価値が下がるということでもありません。
それも同じくらい素晴らしいことです。
自分の人生のパターンに気づく
人生はスパイラル状に進んでいくところがありますよね。
ジャーナルを綴っていることで、自分の人生で起きている、自分だけのスパイラルのパターンに気付くことができます。
卑近な例になりますが、私は2回目の結婚をしています。2回目の結婚をして気づくのですが、1回目の時の結婚に至る流れと2回目の結婚に至る経緯や周囲の状況などがソックリなのです。
このように、自分特有のパターンが見えてくると、自分軸で生きるコツが見えてきます。
人生の目的に気づく
人生の目的。
これは、個人的には、前項の人生のパターンを知ることの応用編とも言えるかもしれません。
私たちは、自分の過去から多くのことを学ぶことができます。
ジャーナルを綴ることで、良くも悪くも自分のパターンを知ることができます。ジャーナルを書くことで、それを俯瞰して見ることができます。
すると、自分の魂が何を求めているか、言葉にならない見えない意図の姿が浮かび上がってくるのです。
あるコーチングのクライアントさんが、ご自身が綴ってきたジャーナルを読み返しているうちに、様々な体験や事柄に通底している“魂の意図”のようなもが見えてきたと仰っていたことがあります。
そのことに気付いたことで、表情に一段と深みが増していました。
他にも、繰り返される辛い体験も、創造的な目的があることが見えてきたりします。
そうすれば、ただ辛かった体験が価値ある体験に変容します。
まとめ
ジャーナリング。つまり、ジャーナルを綴ることの5つの効用をご紹介しました。
その2では、その具体的な手法についてご紹介する予定です。お楽しみに!
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▼その2の記事はコチラからどうぞ。
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