僕の提供させていただいているコーチングは、主に言葉をツールとして活用しているものです。
内面にアプローチしたり、逆に内面にある不定形なものを言葉によって定型化したりを、言葉を足がかりに進めていく感じです。
でも、実際には言葉以外の形でクライアントさんから伝わってくるメッセージもツールとして活用しています。
では、どんなところにメッセージが隠されているのでしょうか。
その代表的なものを、いくつかご紹介します。
服装
まず挙げられるのが服装です。
服の色やデザインなど。
ご本人としては、特に理由も無く、「何となく」その服を選んでいることが殆どでしょう。
せいぜい、「寝間着はやめよう」程度のことかもしれません。
そこに、何かしらのメッセージを含んでいることがあるのです。
例えば、こんなことがよくあります。
僕の経験則ですが、セッションの時に、普段よりダークな色合いの服でいらしたとします。
そんな時は、その方の体調がイマイチな場合が多いです。
特に病気とかではないですが、疲れが溜まっているとか。そういう類のもの。
でも、疲れとかって、意外とご本人も気づいていないということも多く、セッションの中で、自分でそのことに気づいていく、みたいなことになることが多いです。
背景や周囲の環境
基本的にセッションは椅子に座って始まります。
そうすると、その方の背後にある品々が、何かを物語っていることがあります。
置物とか、照明の位置とかも。
最近はオンラインでのセッションも増え、その方のご自宅の一室でセッションに臨まれるという機会も増えたので、そういうメッセージ性は、さらに顕著に現われるような気がします。
先日、こんなことがありました。(ご本人の了承をいただいています。)
そのクライアントさんは、ご自宅からオンラインでセッションに臨んでくださいました。
その時、特に家具なども映り込まないような壁際に腰掛けていました。
その壁は真っ白。しかも着ている服も白い。画面は白づくしだったんです。
当然、ご本人も特に意図していたわけではなく、僕に指摘されて初めて気づかれました。
セッションが進むにつれ、プライバシーでも仕事の方面でも、
やっと、自分の望んでいたスタート地点に立てた!
という、最近の歩みを、安堵感と共に、しみじみと噛み締めるような内容に。
結婚式で女性が着る白無垢は、自分が真っ新であることを表していますよね。
そのクライアントさんが、まさに今、真っ新な現在地に立つことができたということが語られていたんです。
こうして、背景や服装と、セッションの中で語られる内容が一致していたことが見えてきたわけです。
言葉だけでは味わえない深みを与えてくれたエピソードでした。
最初の一言の中に暗示される
セッションの冒頭に、よく「チェックイン」というのをします。
その目的などは、ここでは割愛しますが、やることは、その瞬間の率直な感覚を、とりあえずな感じで良いので、いったん口に出しておくというもの。
内容的にセッションとは無関係なものが出てくることが多いです。
今いる場所の感想であったり、その日の出来事であったり。
でも、その内容が、実は、セッションの中身を暗示している内容になったりします。
先日こんなことがありました。
僕がセッションを受ける側の時のことです。
夕方のセッションだったのですが、その日のランチで、魚の小骨を喉に詰まらせたんです。
幸い、無事に飲み込めたのですが、何だか食道に引っかかったような感覚が残っている。
そんなことを話しました。
その後、セッションが進むにつれて、パートナーとの関係について、僕の中で引っかかっているものがあったことが明らかになった、ということがありました。
何かが引っかかっているという暗示が、魚の骨の出来事に含まれていたわけですね。
まとめ
コーチングは、主に言葉をツールにしますが、実際には言葉以外の形でクライアントさんが発しているメッセージもあり、それをふんだんに活用しているということの例を挙げてみました。
何事も偶然ではないということですね。
かと言って、一つひとつに、「どんなメッセージが隠されているのか?」などと拾い上げることに集中してしまうと、行き過ぎになりますが笑
クライアントさんの声だけでなく、その周辺の「声」にも、ふわっと耳を傾ける感じです。
そうそう。こういうことは、セッションをさせていただく僕の側でも起きてきます。そういったものも含めて、豊かな場が紡がれていくのです。
あ、でも、クライアントになる時は、コーチが、こういうことを見ていることを意識する必要は無いですよ。
いつも通りに、リラックスしてセッションに臨んでください。
コメント
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