僕は2017年から個人事業主として事業活動をしています。でも、実は個人事業主になる前、サラリーマン時代から、ずっと「ビジネスをする」という人間の営みに、どうしても拭いきれない違和感を抱えていました。
「資本主義の限界」なんて言われているものに近いかもしれません。
その日、その違和感がほどける自分なりの答えについに辿り着き、「僕のビジネスの目的はこれにしよう!」と決意を固めることができました。目的と言っても、事業内容に関してというより、その(経済的)成果を、どう活かすかという目的です。
そんな決意を固めた、まさにその日、世界を驚愕させるニュースが発表されました。
アウトドア・グッズのパタゴニア社の創業者が、会社の株式を(上場はせず)NPOに譲渡するという決断を発表したのです。事業活動の利益を株主に還元するのではなく、自然環境を守り育てる事業へと加減するという決断です。
スケール感はアリとゾウほどに違いますが、僕の決断と、同じ方向性であることに、ただただ驚かされました。凄いシンクロニシティ。
本記事は、僕のビジネスに対する決意表明とも言えるかもしれません。
経済的利益を環境回復のために
上の写真が、その日の朝、ノートに書いたメモです。
このメモを基に結論的なところを、先に挙げさせてもらうと次のようになります。
経済的利益を自然環境回復のために活用する
敢えて「〜保護」ではなく、「〜回復」です。
ここに辿り着けたことで、自分に、自由にビジネス活動をする自由が与えられた感覚がしています。
僕は現代の環境問題に、非常に忸怩たる思いが小さい頃からありました。
あくまで僕個人の認知ですが、ビジネスが人間の発展ではなく、エゴや欲望を満たすことに終始していること。その代償として、森林や自然界の生物たちが犠牲になっているという現実を目の当たりにして、人間に対して嫌悪感を抱いていました。
人類への嫌悪は、自己信頼をも損ない、自分自身が発展したり豊かさを味わうことに対して、常にブレーキをかけながら生きてきたという実感があります。
だからこそ、「自分のビジネスの成果は、環境回復のために活用すればいいんだ」という気づきは、僕にとっては大きな意味を持ちました。
同時に、これまで取り組んできた道筋と、自分の思いが矛盾していないことも再確認することもできました。ただ、直感に従って生きてきただけですが、ちゃんと辻褄が合うことに、感謝の気持ちが湧いてきました。
自分を満たすことが第一歩
聖書の「自分を愛するように他人を愛しよう」というくだりは有名ですね。
環境回復活動の第一歩は、自分を本当の意味で満たしてあげることだと考えています。まず、自分を満たしてあげて、そこから溢れるものを周りに分かち合ったり貢献したりするという順番を大切にしたいと思っています。
そして、同時に、自分を満たしてあげることと、環境に負荷をかけることは必ずしも一致するものではないということも学びつつあります。このあたりは、引き続きの研究課題でもあります。
地球が私たちの唯一の株主
僕が、ビジネスの目的を環境回復に! と決めたまさにその日、冒頭にも触れた通り、パタゴニア社が、事業活動の利益を環境保護活動をするNPOを通じて、環境に還元するようにすることを発表しました。
これは、僕にとっては、自分の決断を承認してもらえた出来事メッセージになりました。
ここでは、パタゴニアの発表についてのリンクを貼っておきます。
まとめ
僕のビジネス活動を通じて得たものを、どう使いたいかが明確になりました。
これが定まらないがために、ビジネスで利益を得ることに、無意識のうちにブレーキをかけていました。それは、環境破壊につながるかもしれないという恐れがあったから。そんなことについて書きました。
辿り着いてみれば、何のことはない、今まで抱いてきたものを裏返せば良かっただけですが、きっとここが僕にとってのタイミングだったのだと感じています。
僕から見える世界は、その日を境に、自然環境の破壊フェーズから回復フェーズへと切り替わった日になりました。
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▼この記事と、本記事は、ある意味で対になっています。
▼事業活動をすることについて向き合った以前の記事
▼こういう交流も、本記事と同じ背景があったのかもしれません。
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