年末の風物詩の一つとして、餅つきがありますね。
2022年末は、我が家の近くのお寺で催された餅つきの会にお邪魔してきました。
冬晴れの下、賑やかに盛り上がった餅つきの会をレポート。
伝統行事に、日本人のDNAがくすぐられましたが、最新の組織論まで体感できてしまいました。
歳神様を迎える準備としての餅つき
この会は、毎年、ご住職所縁の方々が、多いときは300人近く集まって、毎年催されてきているそうです。この数年は、時節柄もあって、人数は控えめになっているようですが。それでも100人を優に越す人々が集まりました。
中には著名な方もチラホラ。
今年は、マジシャンの大会で世界一になったという方も、いらしてました。
餅つきというのは、冒頭にも書きましたが年末の風物詩の一つですね。
年末の餅つきは鏡餅を作るために行うもの。鏡餅は歳神様が宿る御神体と考えられています。歳神様というのは、正月に各家庭にやってきて、 その年1年を守ってくれる神様。
奈良時代には、すでに鏡餅をお供えする風習があったということ。日本人とお米の繋がりを感じさせられますね。
ちなみに、年明けてから催される餅つきをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。年末のそれは鏡餅を、年明けには、お雑煮用と、趣旨が基本的に異なるのだそうです。
餅つきのレベルがアップした!
このお寺でのお餅つきに参加させていただくのは、前年に引き続き2回目。
純粋にゲストとしていらっしゃる方も大勢いますが、せっかくのご縁なので、お手伝いのほうに回らせていただきました。
基本的に、お米を蒸すことと餅つきは男性が、大根をおろしたり汁物を仕込んだりするのは女性が担います。もちろん、厳密ではなく、女性も餅つきをしますし、料理のほうで走り回る男性もいます。
僕は、今回は餅つき役に、重点的に取り組ませていただきました。最初はぎこちなかったですが、段々とサマになってきたように思います。自画自賛(笑)
▲薪を使ってお餅を蒸していました
▲200人近く集まったかもしれません
▲女性ももちろんお餅をつけます
▲今回の最年少がチャレンジ
▲できたお餅は、手早く丸めます
▲その場でも、あんこや大根おろしに和えていただきます
▲つきたてのお餅は、格別の美味しさです
▲鏡餅とのし餅を、お下がりで頂いてきました
これはティール組織か?!
実は、この場の雰囲気に教えられたことがあります。
この場は、和尚さんの掛け声で催されています。その和尚さんは、いつもあちこち走り回っていて、どこにいるか分かりません。
そうなると、集ったメンバーは、自分にできることを自分で見つけ、そこに参加していくいく流れになります。
それでいて、疲れたりしたら、ちょっと休憩してもいいし、飽きたら他の作業のほうに加わってみてもいい。自由な雰囲気。
そうしながら、一緒の輪になった方と、初めましてなのに仲良くなっちゃったりして。
何が言いたいかというと、誰が仕切るわけでもないのに、それぞれが目の前の最善を見つけて動く。それでいて、どうにかなっていく。バラバラのようでいて、不思議と漂っている連帯感。
仕事柄、“ティール組織”とか、“自然(じねん)経営”とか、組織論を学ぶことが多々あります。そういった研究や探究の中では、ヒエラルキーの力ではなく「自律分散」を重視します。
目の前で展開されているのは、まさに自律分散経営そのもの! 全く新しい概念ではなく、あるところには昔からあったのか。
仕事柄、そんな体験として目から鱗でした。
▼組織論に興味のある方は、こちらの書籍をチェックしてみてください。
まとめ
2022年末にお邪魔してきた餅つき大会のレポートでした。
餅つきを通じて、老若男女が自然と繋がっていく。こういう場が、これからの時代にこそ必要なんじゃないかと思える機会でした。
一緒に行ってくれた友人のNさんと、この体験を分かち合えたことも有意義でした。
11日は鏡開きなので、いただいた鏡餅でお汁粉を作っていただこうと考えています。
今年の年末もやると思うので、また参加させていただこうと思っています。
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