地域通貨は楽しい!〜阿蘇の地域通貨を使ったイベントに参加して

イベント

地域通貨で〜らが使える場として開催された
「で〜ら祭り」に遊びに行ってきました。
地域通貨のことは、これまでも知識として
触れることはありましたが、初めて実際に
使ってみる経験ができました。

初めての経験で、その魅力の半分も味わえて
いない感覚も覚えつつ、でも、色々感じられる
素晴らしい機会となりました。

今の感じを綴っておきたいと思います。

地域通貨は従来の通貨を補完するもの

当初、僕は、「地域通貨は従来の通貨に対する
アンチテーゼ」的なイメージを持っていました。

実際に自分で使ってみたり、使われている場面を
目の当たりにして感じたのは、その認識は完全に
誤りだったということです。

実際に僕の目の前で起きてきたことは、従来の
通貨に対するネガティブなイメージが癒される
ということです。地域通貨を使う人々にとって、
従来の通貨を使う時の心情に、明らかに好影響を
与えているのです。

ある方が「ずっと、お金が嫌いで嫌いで。
もういっそのこと山に篭ろうかくらいに
思ってたんだけど、今日の体験で、
『お金は使って良いんだ!』って思えるように
なったんです!」と興奮した表情で僕に話して
くれたのが印象に残っています。

涙が出る程の体験だったとか。

この様に、地域通貨を使うことで、お金に対する
イメージが変わることから、互いに補完し合う
関係にあるんだなというのが見て取れました。

「お金」というものに対する集合意識から、
少し離れて、それを客観視することができる
ということが大きいのでしょう。

新しいチャレンジをしやすい

私たちが何か新しいことを始める時、そこには
大なり小なりのハードルを感じます。地域通貨が
あると、新しいことにチャレンジする上での
それを下げることができます。

好きなことだけど、お金を頂くほどじゃない。
新しいスキルを身につけたけど、お金を頂くには、
 まだ自信も経験も不足している。

こんか感覚を和らげるというか。
例えば、(何でも良いんですが)コーヒーの焙煎を
覚えたから、それを振舞ってみたい、といった
ようなこと。単に趣味に留めずに、もう一歩
踏み出した行動がしやすくなる。

それはまた、周囲にとっても好材料になります。

その人が好きなことを知ることになるので、
ちょっとしたことを頼みやすくなるわけです。

「今度、お客さんが来るからコーヒーを淹れて」
みたいに。

そうすれば、こちらも、わざわざ苦手なことを
する必要が無くなって、お互い心地良い。

そんな時にまた、お礼として、地域通貨が
使えたりもするわけです。
感謝の気持ちを伝える手段として。

また、感謝を受け取るということも
やりやすくなる

何より、地域通貨はただ使う側だけではなく、
稼ぐ側に立たないと、地域通貨の本当の
楽しさは分からない
のではないかと思うわけです。

(別に趣味に留めることを否定しているわけでは
 ありませんよ。念の為。)

「で〜ら祭り」は、熊本県菊池市にある養生伝承館という古民家で開催されました。

地域通貨「で〜ら」について

滞在した南阿蘇には、「で〜ら」という地域通貨が
出回り始めています。

2019の夏に始まったこの動きは、少しずつ広がりを
見せています。

カルデラのデラから名付けられたそうです。

現代において、お金があまりに優先されている。
そのため、心のやり取りが忘れ去られ、お金の
やり取りが冷たいものになっている
そんな
現代特有の冷たいやり取りではなく、温かい
やり取りで、お金が巡る感覚を味わうため。

限られた地域内でしか流通しないものだから、
地域で交流することになり、自ずと地域の
人々が繋がるきっかけになる。

僕の解釈も入っていると思いますが、そんな
願いを込めて立ち上げたそうです。

で〜らは、紙幣型で、100で〜ら紙幣と
500で〜ら紙幣が発行されています。

ユニークなのが、自由に落書きができる紙幣が
あること。落書きをすることで、上の写真の
ように世界で一つの紙幣が出来上がります
(子供が大喜びで描きます)。これを使うと、
使った紙幣が、巡り巡って戻ってきたりする。

「あ、この前使ったやつだ!」

こうやって循環が感じられると、また楽しい。

併せて視たい

約20年前のものになりますが、地域通貨に
ついて紹介されているNHKの番組です。
ちょっと難しいところもありますが、
理解から入りたい方にはオススメです。

エンデの遺言 ~根源からお金を問う~

最後に

地域通貨で〜らを初めて実際に使ってみての
僕の感覚を書きました。

ずっと取り組んできた「ギフトに生きる
ワークショップ」で学んだことや、最近、
目にする機会が増えた「ギフトエコノミー」
にも通じる感覚があります。何れにせよ、
新しい時代の流れが感じられる体験でした。

で〜らの終わりに、荷物が多くて片付けに
時間のかかっている出店者の方の手伝いを
しました。そしたら、「これはお礼」って
300で〜らを手渡してくれました(下の写真)。

これが妙に嬉しかったなぁ。

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